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私は子供の頃から、南の島のココナッツ石鹸というものに漠然とした憧れを抱いていました。子供の頃の私の部屋の出窓にどこから持って来られたのか、海辺に流れ着いたと思われる椰子の実が飾ってあった事も影響しているのかも知れません。折りに触れて、南の島々やココナッツ石鹸について調べていました。
90年初頭に初めてバリ島に旅行しました。その数年後、縁あって初めてバリに来た時に知り合ったバリ人と結婚し、ウブドの水田の中の小さな1軒家に住み始めました。ある時ふと、家を取り囲むココナッツ林を見渡して、ここは昔から憧れていたココナッツ石鹸を作るのに適した場所ではないかと気付きました。
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バリに豊富にあるココナッツをみて
石鹸制作を思いつく
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当時バリにはココナッツ石鹸は売られていなかった事もあり、少ない石鹸作りの資料をもとに自分で作ってみる事にしました。最初は苛性ソーダを探すのも一苦労でしたが、ココナッツオイルは農家で手作りしている素晴らしい香りのものが入手出来ました。ココナッツ石鹸は最初からわりと上手く出来ましたが、疑問点もありました。 |
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ジャランビスマにあるRODA ここからネットで本を注文
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もっと本格的に勉強しようと資料集めをしていた私に、アメリカ人の友人が「開拓時代には家庭で石鹸を作っていたのだから、アメリカには石鹸作りの資料がたくさんあるはず」と、インターネットで調べてくれました。当時は90年代半ばでインターネットはまだ出始めの頃でした。
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アマゾンドットコムで石鹸作りに関する本が沢山販売されている事を知り、早速、ウブドで最初のインターネットカフェでめぼしいタイトルの本を20冊位注文しました。3週間程でそれらの本が届いた時は本当に嬉しかったです。図書館さえないウブドにいながらにして、外国から直接書籍が注文出来るとは、なんと便利な世の中になった事でしょう。
その頃ちょうど、コンチネンタルミクロネシア航空のマイレージが集まり、ミクロネシアのガイドブックを読んでいると、チュックにあるココナットプロセッシングプラントでココナッツ石鹸が作られており、その製造過程を見学出来るとありました。非常に興味を惹かれ、旅行を兼ねて遠路行って参りました。プラントでは大変親切に教えていただき、石鹸作りに関する疑問点が解明しました。
帰路立ち寄ったグアム島の図書館でココナッツ石鹸について調べている時、話かけた図書館司書の方が偶然、グアムの老舗ココナッツ石鹸会社の社長とお知り合いで、その場で工場に見学依頼の電話をして下さる幸運にも恵まれました。その工場勤務の、ミクロネシア全域のココナッツ石鹸のレシピを作られたという化学者の方に、私のレシピをチェックしていただきましたが、まったく問題がなかったので、今でも基本のレシピは変えていません。
その化学者の方に「あなたと同じように工場見学に来たアメリカの女性で、ゼロから始めて今では全国的に手作り石鹸を販売している人がいる。その熱心さなら、あなたもいずれ彼女のようになるのでは?」などと言われましたが、その時は自分で作った石鹸を販売するなどとはまったく思いもよりませんでした。グアムでは石鹸作り用に中型ホーロー鍋を購入して帰りました。
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MASACOは天然のエッセンシャルオイルにこだわる
ずっと使っている石鹸制作用の木箱
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バリ島に戻り、時々試作を重ねるうちに納得のいくココナッツ石鹸が出来るようになり、友人にプレゼントしたりしていました。そんな頃、ある友人の熱心なすすめで、試しに近所のギフトショップに委託販売をお願いしてみました。(当時私はそんなことが出来るとは知りませんでした。)すると2週間後、そのお店から、「石鹸は完売し、評判が良いのでこれからも持って来て下さい。」と電話があったのです。今思えば、それが夫も巻き込んで家内制工業で石鹸屋を始めるきっかけとなりました。
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1997年秋のこと。アジアの商品をネットで販売する事業を進めていたスタッフの方が、バリを旅行中に私のココナッツ石鹸を購入され、ラベルの住所を頼りに訪ねて来られました。この石鹸をオリジナルのブランドとパッケージでインターネットで売り出してみませんか、というお話をいただいたのです。数カ月後、彼はノートパソコンを携えてデザイナーの方とともに再びバリに来られました。デザイナーの方が「石鹸のブランド名を決めてきました。」とおっしゃるのです。それは、私の名前「MASAKO」の「KO」をCOCONUTの「CO」に変えた「MASACO」というブランド名でした!人前に出ることが大の苦手の私は、正直このブランド名には最初躊躇しましたが、インターネット販売を始めるにあったてプロフェッショナルなお二人にお任せする事にしました。
こうして1998年4月にネットショップ「エスノ」がオープンし、石鹸の注文を受付け始めました。最初は商品を発送する時の宛名も手書き、一つひとつ自分で梱包して近所の郵便局に運んでいたものです。次第にMASACOブランドの石鹸の種類も増やしていき、日本のお客様にもだんだんと知られるようになってきました。最近では多くの方に、「ネット販売の石鹸といえば、MASACO」と言っていただくようになりました。エスノを運営するメンバー全員の努力の結果が実を結んできたのです。
これからもお客様にご愛用いただけるココナッツ石鹸を末永くバリ島からお届けしていきたいと思っております。
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